秋を訪ねて・・

お矢来すずめ

 

深まる秋に急かされ、また山に・・(10月15日)

 

あ~UFOラインがガスッてる。

 

石鎚山頂も北から這い登ってくる冷気をまともに受けて・・

 

そして、こんなお天気の夕刻にはここ石鎚山頂では決まってブロッケン現象が見られます。ちなみにアルプスなど他所では滅多に見られないものらしいです。
私も早速自分のブロッケン像をカメラに収めていると・・山頂社常駐の神職の方が二日前に撮られたという珍しい山頂鳥居のブロッケン写真を見せて戴き、なお且つ私のブログ用にとお願いしたら心善く分けて戴きました。

 

ついでに当日写した私のブロッケン像です。この現象は太陽の光とそれを受け止めるキャンバスの役目をする厚い雲ないしガスが程良く形成されていることが必須条件なんですが、この日はガスの動きが早や過ぎて出ては消え、消えては現われての繰り返しでいまいちのブロッケンでした。

 

そして夕拝・・午後5時

 

月照・・山頂小屋消灯の午後9時、妙に窓に明かりが射しているので外に出てみると立待月が煌々と・・
北の方からそよ風に乗ってきた雲海が面河側に音も無く滝雲となって流れ落ちてゆく・・しずかな、しずかな山の夜。

 

朝、5時30分・・暁光を待つ(気温4℃)

 

朝拝・・午前6時

 

深まる秋の御来光・・6時7分

 

山頂部の紅葉・・下山中、二の鎖付近から振り返ってみる

 

土小屋へと下る途次に見た瓶ヶ森


花です・・

 

ミヤマヒキオコシ(絶滅危惧種)シソ科だそうで、葉っぱがまさしくシソ風。今度の山行では唯一の御新規さんとなりました。
この他、常連さんのシコクフウロ、ツリフネソウ、アキノキリンソウ、トゲアザミ、ヤマアジサイそしてリンドウも花の季節の終わりを告げるかのような風情で咲き残っていました。

 

UFOライン、シラザ峠から振り返る・・

名勝ススキ越しの石鎚ビューにはまだ少し早かった。

 

木の香温泉・・

寒風山トンネルから国道194号線を高知方面に10分。野天風呂ではたまたま西条からの常連さんとお風呂談義や山談義で盛り上がり30分近く浸かって来ました。(超ぬる湯なんです)

 

脇を流れるグリーン色の流れは四国山脈を横断する大河・吉野川・・

この写真の奥さらに遡ってUFOライン西黒森山頂直下に端を発しているのです。

 

仁淀ブルー・・

木の香温泉から30分ほど走ると今度は射すような日差しに晒された仁淀川が素晴らしいブルーに・・

 

沈下橋・・

仁淀川中流域まで下ってくると地域の人々の生活を守るため幾つもの沈下橋が渡されています。

 

お昼はドライブインのテラス席で鮎定食・・

吹き渡ってくるそよ風と景色も一緒にご馳走様でした。


 

ここいらで、ひうち灘さんたちに予告していました10数年ぶりの鳥取大山登行を急遽変更して、石鎚山そして高知のグルメ旅にどうしてなったのか・・
直前になって、東京に居るはずの息子から・・出張で高知に滞在してるから呑もうよ・・(親の脛をかじろうとの魂胆見え見え)といゆう誘いに異議を唱えるだけの意志を持ち合わせていない親バカ振りは以下のレポートにて・・

 

高知に来れば先ずは、鯨尽くし・・

右から刺身、竜田揚げ、さえずりの酢味噌合え(鯨の舌です)。

この後ハリハリ鍋も頂いて、合わせる酒は勿論、土佐の銘酒・酔鯨をロックで・・。
(注釈)ハリハリ鍋とは・・

大阪で食べられていた鯨鍋の具のミズ菜のシャキシャキした食感を表現しての呼び名とのこと。

 

私にとって高知は、あれも食べたいこれも食べたいものだらけ・・

この時期には春先の初カツオより脂がのってる戻りカツオ、そして卵を抱えた落ちアユ、竜馬が愛したシャモ料理は高知県挙げてブランド化に力を入れているもの。
当然、これらを求めて彷徨いましたね~・・居酒屋のはしご。

 

高知の夜をタラタラと徘徊、呑んで食べて最後に辿り着いたのがこれも高知名物・・
蜆ラーメン・・カツオ出汁の超サッパリ味で、しかも麺の下にもどっちゃり蜆がお隠れになってる一粒一粒を丁寧にほじくり食べてスープも残らず飲み干した暴飲暴食の挙げ句・・呑んだ体にはこれがいいんだぞ・・なんて屁理屈を息子にくっちゃべってやっとお開きとしました。

 

そこで一句
あら楽し 月と一緒に 寒露(甘露)旅 ・・吉田 類に捧ぐ・・  

チュンチュン ヾ(((o^Θ^o)))ノ"彡      

コメント: 7
  • #7

    お矢来すずめ (日曜日, 10 11月 2019 21:00)

    姫さん、人知れずあっちこっちと山歩きを楽しまれていたんですね。
    そうですよ・・山を楽しむのに必ずしも山頂に立たなくても、その山懐に身を置いて朝夕の風や光の移ろいや、樹木や足もとの草花にも目を凝らしてやるとそれだけでも心は癒され充分なリフレッシュ感を得られますね。
    姫さんのその辺のレポートもまた期待していますから・・。

    ひみこさん、ミヤマヒキオコシの名前の由来は・・
    お大師さんが山道を歩いていると一人の行者が倒れているのに出会い、すぐに近くの道端の草を絞って呑ませるとたちどころに回復したことから引き起こしの名前が付けられ、後に薬草として延命草とも呼ばれるように・・。

    以前紹介したオトギリソウやリンドウ等、山にはヒトに役立てるものが・・
    いや、もともとが人間なんかも自然界の一部として発生したことを想えば人工的な物よりも全ての解決策は自然科学に有りと云うことでしょうか・・。

    広島道前会総会を盛会裏に終えられ、本部道前会総会にも遠路参じられるなど大変なご苦労と負担を物ともせず精力的に母校卒業生の心の拠り所でもある道前会活動に尽力をされているひみこさんにはいつも敬意を以って私なども感謝を致しています。

  • #6

    なつめひみこ (土曜日, 09 11月 2019 11:57)

    皆さん大変大変ご無沙汰しています。

    すずめさん、石鎚山にかかる神秘的な光の輪
    思わず手を合わせたくなるような光景ですね。

    「ミヤマヒキオコシ」興味津々その名も花姿も「初」でした。

    高知で息子さんと飲む「酒」は美味しい料理とともに
    格別の味だったことでしょう!
    『酔鯨』をロックで飲み干しながら舌鼓。うらやましい~
    「すずめの酒場放浪記」もシリーズでお願いしたいものです。

    先月道前会総会に出席した折、「HPすごいねぇ!!」との
    お声掛けを複数の方々から頂きました。
    西条の先輩はじめ皆さんに応援して頂いてる旨改めて
    お伝えしました。♡感謝ですm(__)m
    宿泊先のアバーンホテル最上階からしばし故郷の
    連峰を眺め癒されました。

  • #5

    ひねもす・のたり (金曜日, 08 11月 2019 21:13)

    すずめさんルート解説有難う。
    グーグルで確認し十分納得できました。
    土小屋と遙拝殿は同じ所なのですね。
    UFOラインをドライブで楽しみ、土小屋を起点に石鎚山登山を楽しみ、野天風呂を楽しみ、
    高知への風景を楽しみ、シメは息子さんと会話を楽しみ、充実度満載でしたね。

    ひうちさんマップで確認しましたので、可視化の作成までは無理しないでくださいね。
    また登山ルートなどは会った時にでも教えて下さい。

  • #4

    え?姫 (木曜日, 07 11月 2019 08:23)

    いつも言うけど一枚一枚の写真が美しい~そして、もう、羨ましい~
    石鎚山頂鳥居のブロッケン現象、すごいですねー。
    このページのすずめさんやひうち灘さんに刺激され、私も立山黒部アルペンルートのツアーに参加して、4月は雪の大谷ウオークと10月末は紅葉の室堂平を楽しみました。
    (登山はしてない^_^;)
    なにやら近々みなさんにお会いできそうなので、わくわくしています。

  • #3

    お矢来すずめ (水曜日, 06 11月 2019 22:25)

    ひうちさん、のたりさん・・いつもながら早速のコメント嬉しい限りです。

    早速ですがお尋ねの今回の石鎚登山ですが、車で194号線を西条から南進して寒風山トンネルを抜けたところで一の谷経由でUFOラインを伝って土小屋駐車場に車をデポし、すぐの登山口へ・・といったコースを採りました。
    二日目は土小屋~UFOライン~一の谷・・と同じ行程ですが、そこからは194号線を高知方面に下るコースを採り、高知からの復路もやはり194号線を伝って帰りました。
    石鎚登山へのアクセスとしてはもう一つの、194号線の加茂川に架かる舟形橋を渡らずに右にルートを採って西の川(柳谷駐車場)に車をデポしてロープウェイから登るコースも一般的なんですが、二日目の高知行きを考えると先の土小屋ルートの方が導線として便利ということでした。

    そこで、ひうちさんにお願いなんですが、出来ればルートの可視化をマップとかで皆さんに分かりやすいようにして貰えたら・・如何なもんでしょう・・。

  • #2

    ひねもす・のたり (水曜日, 06 11月 2019 20:12)

    いや~ 嬉しいの一言ですね。まるで自分が行った気分に浸ってます。
    私にとっては、大山も良いけど、そりゃ~どんな理由であれ石鎚山が一番ですよ。
    また理由がいいね!息子と合流して居酒屋のはしごが出来るなんて最高です。

    ところで、ひうちさんがコースを予測してましたが、私自身が石鎚山脈周辺の道路事情が分からず、また登山道路事情も分からずで、グーグルマップでアクセクと調べてました。
    多分ひうちさんの言う通りUFOラインから目指したのでしょうが、疑問がいくつも沸き分かりません教えて頂きたい。
    ①車でしょ ②どこに止めて何処から歩き始めるの ③山頂小屋で泊まって御来光を頂き二の鎖側に降りるの ④また歩いてきた登山道を引き返して、車でUFOラインのシラサ峠を経由して194号に入り高知方面へ?
    ひうちさんが4400キロ一人旅で活用されてたトラックデータが欲しいくらいです。

    それにしても6時7分の御来光と雲海凄いね。ポスターにしたいくらいですよ。
    この季節は天気が良ければいつも見れるのかな。本当の良さはそこで実際に見た人にしか分からないでしょうが、この何枚もの写真を見てると、すずめさんの石鎚山への想いが充分すぎる程に伝わります。
    秋の訪れ・・有難うございました。

  • #1

    ひうち灘 (水曜日, 06 11月 2019 08:31)

    すずめさん写真の順番からですと瓶ヶ森林道~石鎚山頂~一の谷やかた~194号線で
    高知でしょうか。
    いつもながら登りも登ったり食べも食べたりで、、全てを楽しんでいる様子がうかがえ何ともまぁ
    うらやましい!!。
    山頂部や二の鎖付近の紅葉は素晴らしいですね。やっぱり登らないと見えないですから
    今や私には無い物ねだりのような風景です。

    大山登山をキャンセルした理由が分かりました。
    いいですねぇ~お声がかかるとは。異議なし!!(^_^)v
    それにしても変更してなおかつ西日本最高峰の山ですか。。すごい。