お矢来すずめ
今や世界で、日本で新型ウィルス禍が渦巻いている最中、足元においては日常生活にもかなり自主的制限を強いられ何んとも息苦しい状況が続いています。
そんな中、少しでも自身の健康を保つ心的体的モチベーションを維持する試みも大事なことでは・・と思っています。
下界では桜満開のこの折、真っ青に晴れ渡ったスカイラインに心と体と車はもう石鎚へと・・
あれ~、UFOライン(旧瓶ヶ森林道)のゲートが閉まってる。
早速、本川村役場に電話してみると、4月10日を目途に全面開通の予定とのことでした。
前もって確認をして成就ルートにするんだった・・と悔む間もなくすぐ脇にある登山道に足を踏み入れていました。
この登山道は桑瀬峠で右に寒風山、左に伊予富士へと分かれる分岐に繋がっていて、そのどちらに行くかを決めかねながら峠に辿り着いて見上げると・・
なんと、寒風山山頂部には霧氷が・・迷わず右に舵を取りましたね~。
そして山頂直下の北面にはこれまたなんと、太さが人の腕程で長さ1.5㍍もあるツララが残っていました。
寒風山はその名のとおり瀬戸内海から吹き上がった冷たい北風がまともにぶつかる通り道になっているんですね。
そして、冬の華。降り注ぐ陽光を浴びて霧氷もクマ笹の葉っぱもみな煌めきて、立ち竦むこと暫し・・。
1763㍍、寒風山山頂です。
稜線左端から・・数多ある富士を冠する山の中でもちょっと無理があるとしか思えない伊予富士。
そして左へ伸びやかな尾根で繋がる西黒森と瓶ヶ森。
中央遠方には岩黒山、筒上山が見透かされます。
盟主、石鎚山は丁度瓶ヶ森が手前でいないいない・・しています。
そして目を東に転じると、中央にでんと座す笹ヶ峰、そのすぐ右に控える『ちち山』。左側の小藪の向こうには沓掛山です。
ちょっと気になる『ちち山』とは・・
目の前に対峙する笹ヶ峰を母山としたことから父山としたのか・それとも、母には付きものだからなのか・な??
北側眼下には194号線上の中の池付近と、その向こうに少し霞んで見える旧東予市方面が望めます。その右側手前の櫛のような山頂が櫛ヶ峰です。
山頂ではそよと吹き渡る風も冷たくて思わず風よけのヤッケを羽織っていましたが、日差しは結構きつくて帰宅後の顔にはサングラスの痕が残っていました。
帰り道、ふと名残り惜しく振り返ると、山頂を飾った冬のあだ花は早くも落花して消えていたんです。
そうです、霧氷は気温が上がりだすと露となるよりもハラリハラリと枝から剥がれ落ちて消滅するので、あっという間に無くなります。
冬期ですとその落ちた霧氷の欠けらが盛り付けられたオニオンスライスのようで綺麗な半透明の小片を思わず食べてしまいたくなり・・実際よく食べました。
下山してすぐまた木の香温泉のぬる湯にゆっくりまったり浸かって体の筋肉を充分にほぐしてからの帰り道、中の池から振り返った寒風山。
林道閉鎖で計らずもサプライズ登山となりましたが、想わぬ冬の名残りにも出会えたことで益々・・これだから山はヤメラレナイ!!
肝心の春の花にはまだ時期尚早の感・・
アセビ・馬酔木・・(桑瀬峠付近)
ヤマツツジ・・一輪だけ咲いていました(登山道中頃)
山ザクラ・・自然交雑で何百種とあるそうです(寒風山トンネル手前にて)
いつものように鳴き出すと止まらないすずめ節・・これにて御開きと・・・チュンチュン ヾ(((o^Θ^o)))ノ"彡
お矢来すずめ (月曜日, 13 4月 2020 20:51)
ひうちさん、伯耆大山も理論上見えるんですね。
因みに富士山の最遠望地は紀伊半島南端那智勝浦だそうで距離は320キロだそうですから・・
大山も独立峰だし直線距離で175キロですと時期や天候等の条件によっては充分・・
私の感覚では、冬の前夜からよく晴れた早朝の気温が上がりだすまでの短い時間がチャンスでしょうね。
いつか、ひうちさん得意のデスクスタディをこの目で体験してみたいですね。
ひうち灘 (日曜日, 12 4月 2020 11:48)
すずめさんこんにちは。
寒風山に行ってたのですか。すずめさんが登る時はいつも青空ですね~。
瓶ヶ森林道は今期まだ開通していなかった様子で、でも考えようで寒風山の霧氷が見えて良かったですよ。
写真を見ると笹ヶ峰に向かう縦走路の北面にも霧氷が白く写ってますね。私も霧氷を見たかったな…。
ところで沓掛山の左、木の枝越しに黒森山が写っていますが、この沓掛と黒森山間の水平線上に大山があります・・直線距離で約175キロですから天気と大気の状態が良ければ見えると思います(双眼鏡が必要か?)。
一度はっきり見たいと思いながら未だに至っていません。
青空を呼べるすずめさんだとチャンスありで、巡り会うかも(^_^)