気が付けば・・春

お矢来すずめ

見晴るかす石づっつぁんもこの時期、本来なら厳冬期の様相を見せているはずなのに山頂の岩肌が結構目立ってきて・・せかされるようにロープウェイに飛び乗って成就社にやってきました

 

いつもの定宿、白石旅館・・この日の宿泊客は私の他には石鎚スキー客の一人だけで案内されたのは成就社殿ビューの8畳一間シングルユース、懐かしい電気炬燵にほっこりゆったり・・

 

トワイライトに佇む石づっつぁん・・真上には三日月お月さんが・・でもアングル的に収まらないのが悔しい・・(=_=)

 

大好き猪鍋コース&生二杯・・石づっつぁんの山懐に抱かれた心地よさは極上の癒しと眠りをいざなう・・

 

案の定ぐっすり寝過ごし、あたふたとリュックザックをかい込み八丁坂鳥居に辿り着く・・

この後すぐ雪道の急登となりアイゼンを装着して前社が森(ぜんじゃがもり)へと・・

(ヘッドランプだけでは光源不足なのでフラッシュ撮影)

 

黎明の夜明かし峠・・6時30分

 

寝坊助が災いして二の鎖避難小屋付近で迎えたご来光・・6時45分

左の方にこちらは既に雪の無い瓶ヶ森が静かに写っています・・

 

たった一人の山頂・・え~こんな事初めて・・7時10分

穏やかそうに見えますが西風が凄くて撮影中のハプニングもあり長居は無用・・

 

厳かな朝の空気に包まれる山頂社拝殿(空蝉さんへのリアクション用に・・)

 

西に目を向けるとモルゲンロートに照らされた西の冠岳、二の森、堂が森、そして右下には影石鎚が映し出せていました

 

山頂直下、鎖場迂回路をトラバース

 

二の鎖鳥居を振り返る・・この時期としては珍しく鳥居の下をくぐれました

 

いつもの見返り峠・・大自然が造りだした庭園のよう・・(国定公園とはよくしたもの・・)

 

今回も身体的には無事の下山を感謝・・

 

陽光を浴びる成就社

 

春の訪れが例年になく早く巷では菜の花畑や各地の梅園もむせるような芳香をまき散らし春爛漫の様相の二月下旬の日、空模様を確認するや午前中で図書館を切り上げ午後4時のロープウェイで成就社に・・

今回もご来光を拝みたくて白石旅館に前泊し未明出発の夜行登山・・

ところがまたしても予定した起床時間を寝過ごし出発したのは4時半過ぎ・・

息を切らしての登行にも山頂でのご来光に間に合わず拝したのは二の鎖直下・・

 

冬の名残を惜しんで雪のある内にアイゼンの感触を楽しみに急遽思い立っての山行でしたが、年末年始以外の、ましてや山頂小屋休業期間中(11月~4月)のこの時期にご来光目当ての夜行登山者は珍しいのか下山途中の前社が森付近で始発ロープウェイを使って日帰りに登ってくる登山者に出会うまでずっと石鎚山を独り占め出来たのはこれまでには無かった初めての経験・・

折角一対一で相対する又とない機会でしたのに石鎚の神さんからは何の啓示もお授けも有りませんでした。

役行者や空海には石鎚蔵王権現のお告げがあったそうですが、、、まだまだ私など同列にと望む事態恐れ多い事、煩悩だらけの俗人など歯牙にもかけないのかと思いきや、、、それがそうでもなく山頂はずっと強風が吹き荒れていて足を踏ん張っていないとよろけそうになりながら時折襲ってくる凄まじい突風に思わず四つん這いになった時の事でした。用心して後ろ被りしていた愛用の帽子があっという間もなく天狗岳の方に吹き飛ばされて行ってしまったのです。

 

石鎚の神さんは何かを期待した凡庸なるすずめにはこれが丁度とのお戒めをお授け下さったのかも・・

チュンチュン ヾ(((o^Θ^o)))ノ"彡

コメント: 4
  • #4

    お矢来すずめ (日曜日, 21 3月 2021 22:31)

    のたりさん、ひうちさん、空蝉さん・・こんばんは。

    私の変わり映えもしない山のレポートにもいつもあたたかく見てくれていて内心ホッとする思いをもって我が意を得たりとしています。

    皆さんのコメントから・・まずは猪鍋ですが、ここの猪肉はほんのりと野生の芳香を放っていて濃い目の味噌仕立て出汁と相まって養殖肉にはない歯応えと風味がたまらない・・まさにご当地石鎚山系の自然を食している実感がするのですが、慣れない方にはちょっとしんどいかも・・。
    因みに黒瀬ダム畔で営む横峰寺参詣旅籠・京屋旅館で出される猪鍋では何が違うのか野生臭が気にならないすき焼風味で提供していて一般的にはこちらの方が好まれるかも・・。

    それと皆さんからご心配や懸念を戴いている雪山と夜間の単独行ですが・・
    私的感覚で言わせてもらえば、アイゼン、ピッケル防寒防雪の準備さえ怠りなく装備していれば、雪のない夏道で木の根っこや岩石が覗いて転がっている夏道よりも逆にずっと歩きやすく上り下りの傾斜に対して自分のピッチとペースで歩を進められると思っています。私が最も嫌う登山道は土砂止めが施された階段状の登山道なんですよ。
    それと夜間行はヘッドランプで照らされる限られた視界だけに意識が集中し昼間より早く近く感じられいつの間にか山頂に辿り着いている感覚に囚われます。

    皆様にご心配、ご懸念を掛けながらも何とか無事に下山を果たせている私ですが、突風に飛ばされて行った山用の帽子の行方が山の自然に不自然の汚点を残しているものと自戒の念と共に気になっているのです。





  • #3

    空蝉 (金曜日, 19 3月 2021 19:09)

    皆さん、こんばんは。
     すずめさん「気がつけば・・春」ありがとうございます。
     ひうちさんの「清清石鎚山」は白が濃いのは谷筋だけであとは斑だったので一瞬ちょうど今ごろの石鎚かと思ったのですが、日付は1月4日になっていて暖冬なんだなあと勝手に納得してました。
     ところが、やはりお山へ分け入ると景色が違うんですねえ。二の鎖の鳥居付近の積雪、感じ出てます。吹き溜まりなどもあってここまででも結構体力を要したと思います。鎖場の巻き道も危なそう。冬山の単独行、充分にお気をつけください。
     話ちがいますが、西条にお城ありましたっけ。思わず笑っちゃいました。今回の写真で最もお気に入りは何と言っても猪鍋(キッパリ!)。生ツバごくりでした。贅沢過ぎでしょう。
     「昭和9年の石鎚」に関して、今日、施設の父から質問状を回収して来ました。歴史の闇に消え去ったものもあればすんでのところでそれを免れたものもあります。取りまとめて報告します。楽しみにお待ちください。

  • #2

    ひうち灘 (金曜日, 19 3月 2021 14:27)

    すずめさんこんにちは。
    またまた素晴らしい石鎚登行記ありがとうございます。
    足の衰えで山行きがままならない私が唯一本格登山気分を味わえるのは、すずめさんのこのコーナーです。いつも心待ちしています!。
    そして今回も添えられた写真が素晴らしいですね~。
    中でも「見返り峠」の写真がすごい。すずめさん曰く大自然が造りだした庭園のようで、画面一杯にして何回も見せていただいています。
    ただ記事にもありますが突風の中での撮影で危険を伴ったとのこと。寒い・危険を案じることもなく見せていただき感謝しています。
    私も山道のハッキリした近場の低山であればご一緒出来ると思いますので、又よろしくお願いします。

  • #1

    ひねもす・のたり (木曜日, 18 3月 2021 10:10)

    すずめさんこんにちは。「気がつけば・・春」ありがとうございました。
    本当にいよいよ春ですね…一年が早い。
    特に昨年はコロナ禍(今もですが)で自分がどんな一年を過ごしたのか?自身の内容が薄~くて早~い一年でした。
    投稿写真雪の石鎚を見て以前のブログを思い出し見直したところ、「2019年初日の出」古希のスタートブログでした。あれからもう二年になるのですね。
    今回は二月下旬の石鎚山との事。でも雪は大分残っているようで特に「山頂直下、鎖場迂回路をトラバース」などを見てると、「何でそこを歩くねん!」とツッコミたくなります。
    山男にしか分らんのでしょうね。
    二年前の猪鍋コースの時はさすがに元旦を迎える人達で盛況でしたが、今回はスキー客を含めて2名との事…少し時期が違うだけでこうも。
    この日はまさに「私の石づっつあん」を満喫できたか…と思いきや最後にちょっとしたお仕置きがあったようで、神さんも洒落がきいてる。
    「山頂社拝殿」の写真は空蝉さんにお任せしますが、「昭和9年の石鎚」を見ると生徒の手前に鎖がガッツリ見えます。鎖ルートは移動したのでしょうか?
    古希を過てなおタフネス振りを発揮されるすずめさん。またご一緒する機会にはどうぞごゆるりとお願いする次第です。